日本醸造協会とは

日本醸造協会とは

日本醸造協会とは

本会は明治39年1月(1906年)に醸造協会として設立され、醸造協会雑誌(現在の日本醸造協会誌)の発行、きょうかい酵母の頒布、全国品評会の開催(明治40年~昭和13年、清酒のみならず、白酒、味醂、焼酎、醤油)及び酒造講習会の開催などの事業を行ってきました。その後、大正4年9月(1920年)に「醸造協会」は発展的に解散し、新たに「財団法人日本醸造協会」として組織の拡充がなされ、業務を続けて参りました。

近年、時代の変化と社会の要請に呼応して、平成20年12月1日付で公益法人制度改革3法が施行され、百十余年続いた公益法人制度が廃止されたのを機に、旧財団法人として満83年を経た本会におきましても、新しい公益法人制度に合わせた機構改革を実施し、名実ともに公益財団法人としての体制を整えることに致しました。平成23年8月29日には内閣総理大臣から公益認定書の交付を受けて、9月1日に移転登記を済ませ、はれて「公益財団法人日本醸造協会」に生まれ変わりました。

新たな公益財団法人日本醸造協会におきましては、醸造に関する学術研究や調査を行う他に、日本醸造学会を主宰するとともに、関連団体の研究会等を支援し、醸造学と醸造技術の進歩発展を図り、もってわが国の伝統的なスローフードであります醸造飲食品の高品質化と安心・安全を提供し、国民の豊かな食文化に寄与する事業を行っております。

企業概要

団体名公益財団法人 日本醸造協会
住所〒114-0023 東京都北区滝野川2-6-30
TEL03-3910-3853
FAX03-3910-3748

アクセスマップ

アクセス方法

①JR京浜東北線・王子駅北口の改札口です。(北口・中央口・南口がございますが、必ず北口改札をご利用願います。)

②北口の改札口を出ましたら、左に歩いてください。
突き当たりをまた左に曲がってください。

③突き当たりまで、真っ直ぐ歩いてください。

④突き当たりを右に曲がり、坂を登ってください。

⑤坂を登り切りましたら、そのまま横断歩道を渡り、真っ直ぐ歩いてください。

⑥そのまま歩くと、公園の入り口が見えてきますので、そのまま真っ直ぐ歩いてください。

⑦左側にフェンスがございます。開閉自由の扉がございますので、そこからお入りください。

⑧事務所の入り口となります。

⑨協会会館を左にまっすぐ進んだ先に赤煉瓦酒造工場がございます。右側のフェンスに添って右折、そのまままっすくお進みいただいた建物端が赤煉瓦の入り口です。

活動内容

1. 醸造に関する学術研究

醸造微生物の特性維持のための培養方法と保存方法に関する研究、醸造微生物の育種改良、及び醸造製品及び醸造工程管理に必要な分析法の研究を行う。

2. 研究及び技術開発の成果の普及並びに学術研究団体の主宰

醸造に関する各種研究会や講演会、セミナーを開催し、学術研究及び技術開発の成果の普及を図る。また、学術研究団体(日本醸造学会)を主宰し、国内外の研究者に学術研究の成果の発表と相互に討論する場を提供する。

3. 学術研究及び技術並びに技能の奨励と業績の認証及び顕彰

醸造学の研究と醸造技術開発の奨励及び醸造技能者の資質の向上と技能の継承を目的に研究者(団体を含む)、技術者あるいは技能者の業績を評価、奨励し、顕彰する。
日本醸造協会「技術賞」「醸造技能者表彰」
日本醸造学会「功績賞」「奨励賞」

日本醸造協会技術賞授賞規程はこちらから
日本醸造協会技術賞推薦書(令和6年度)はこちらから

日本醸造学会各賞授与規程はこちらから
日本醸造学会功績賞推薦書(令和6年度)はこちらから
日本醸造学会奨励賞推薦書(令和6年度)はこちらから

醸造技能者表彰規程のダウンロード(PDF)
醸造技能者表彰推薦書のダウンロード(word)


→日本醸造協会技術賞 過去授賞者および授賞テーマ
→日本醸造学会功績賞 過去授賞者および授賞テーマ
→日本醸造学会奨励賞 過去授賞者および授賞テーマ

4. 醸造微生物等遺伝資源の収集と保存

国内外において微生物遺伝資源を調査、収集し、分類学的性質、醸造特性を解明、整理して保存するとともに、実用化できる微生物菌株の育種と選定を行う。生物多様性の確保に関する資源ナショナリズムが国際問題になっていることから、知的財産に関わるわが国の国益を担保するための事業でもある。

5. 情報の提供及び技術指導と分析・検査

一般消費者、醸造業者からの醸造に関する質問、相談に応えるとともに、必要とされる情報の提供と醸造業者に対する技術の指導並びにこれらに付随する官能評価を含む化学分析あるいは検査をおこなう。

6. 醸造微生物等の資材の供与

醸造に必要な資材として、実用醸造微生物(主として、酵母)の供与並びに、この法人が 実用化した醸造工程管理用の資材(微生物検出培地)や清酒用清澄剤等を提供する。

7. 会誌及び醸造に関する図書の発行

醸造に関する解説記事、研究・技術開発の総説ならびに学術論文(日本醸造学会誌を併設している。)を掲載する月刊誌として会誌を刊行する。また、醸造技術の専門書や初心者あるいは一般を対象とした醸造に関する図書を出版する。

8. 技術者及び技能者の養成

醸造に関する現場的な技術者や技能者を養成する国内の機関は少なく、醸造技術・技能の 進歩発展と継承を図るとともに、醸造の現場に直結する技術者、技能者を養成する。

9. 国重要文化財赤煉瓦酒造工場の管理運営事業

大蔵省醸造試験所(現在の独立行政法人酒類総合研究所)の酒類研究の試験醸造及び酒類醸造講習の実習工場として歴史を重ねてきた赤煉瓦酒造工場は日本の酒造りの近代化と醸造産業の発展に貢献してきた。その機能を生かして当施設にて、醸造に関するセミナーや実習の実施、醸造用酵母の保管及び培養試験の実施、日本の醸造産業に資するきき酒会及び施設の貸与、明治期の貴重な煉瓦造り建造物であり産業遺産でもある施設の一般公開の事業を行う。

10. その他この法人の目的を達成するために必要と認められる事業