酵母のお知らせ

新規育種酵母(HF-1)の実地試験醸造へのご協力のお願い

 きょうかい酵母®をいつもご使用いただきありがとうございます。この度、当協会では、きょうかい酵母®清酒用1801号(K1801)の発酵力を改善する目的で新規酵母の育種を行いました。液胞型ATPase阻害剤バフィロマイシン耐性株は親株に比べて高発酵性になることが、白鶴酒造株式会社から報告されています1)。このバフィロマイシン耐性を指標としてK1801から育種した新規酵母(HF-1)は、親株のK1801と同一条件で仕込み試験を行った結果、次の特徴を示しました。
① K1801と比較してアルコール生成、日本酒度の切れが良好
② カプロン酸エチルはK1801よりやや低い(約85%程度生成)
 K1801よりも高発酵性の酵母であり、純米酒でもアルコール添加もろみに同程度のアルコール分、日本酒度の清酒醸造が可能になることが期待されます。しかし、カプロン酸エチルはK1801よりもやや低いため、やや落ち着いた香りになる可能性があります。

 この度、もろみ管理や製成酒に関するデータ収集を目的として、本酵母にご興味のある清酒製造業者の皆様に育種酵母HF-1と対照としてK1801の実地試験醸造をお願いしたいと考えています。製造終了後、アンケートにお答えいただき、製造データと製成酒サンプルのご提供をお願い申し上げます。
 試験醸造に使用する両酵母は、拡大培養それぞれ1本ずつを無償で提供させていただきます。拡大培養1本で酒母総米150kgまで仕込みが可能です。試験醸造の実施していただける方については以下の条件がございます。
【実地試験醸造の応募条件】
① 令和7年度にK1801を契約されている方で、令和7年度中に試験醸造を実施していただける方。
② HF-1を単独で使用して、同じ条件で対照のK1801単独の仕込みを行える方。
③ HF-1とK1801の酒母及びもろみの経過簿とおり引き後の生酒720ml(分析及び官能評価に使用)を1本ご提供いただける方。
④ 本酵母の資料を作成する際に社名は示しませんが酒母及びもろみの経過簿を使用させていただくことをご承知おきいただける方。
なお、本酵母を用いた製成酒については自由に販売が可能です。

 実地試験醸造にご協力いただける方は以下の実地試験醸造申込みフォームからご連絡ください。応募の締め切りは2025年10月31日(金)とさせていただきます。2025年11月14日(金)までにお電話またはメールにてご連絡いたします。
 なお、応募が多数の場合は、締め切り日より早く募集を締め切る場合や試験醸造のご依頼先を調整させて頂く場合もございますので何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 今回の実地試験醸造によりHF-1の発酵経過やK1801との醸造特性の違いなどが確認されることが期待されます。皆様のお申し込みをお待ちしております。

参考文献
1) 特開2020-110054

実地試験醸造連絡先
公益財団法人 日本醸造協会 担当 蓮田(ハスダ)
TEL 03-3910-3853
FAX 03-3910-3748
e-mail koubo●jozo.or.jp ●を@に変更して送信してください。

実地試験醸造申込みはこちらから ⇒  https://www.jozo.or.jp/yeast/hf1/

参考資料はこちら ⇒  総米1kg仕込みの結果等(PDF)

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