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第110巻4号 協会だより

早くも4月。3月24・25日に第19回 杜氏セミナーが開催され、その出品酒の事前きき酒が3月17日に終了しましたが、県単位、 局単位の新酒鑑評会も今、酣(たけなわ)。平成26酒造年度の新酒、出来栄えはいかがでしたでしょうか?
また、4月、卯月は「卯の花の咲く月の意とも、稲の種を植える植月(うつき)の意」とも言い、夏の季語でもあります。稲の播種で思い出しましたが、日本は、同じ土地に世界2大穀物である米と麦を、灌漑により水を入れ水田に、水を抜いて畑として利用することで二毛作を可能とし、しかも灌漑により連作障害を克服してきた。このような穀物生産形態は世界的に誇るべき農業技術であると同時に、年中、緑の絶えない環境を提供しています。二毛作の起源など、機会があれば取り上げてみたいと思います。
 
◆訂正のお願いです。
先月3月15日に発行されました、日本醸造協会誌 110巻、3号、179頁、醸造学会の頁に「麴菌をわが国の「国菌」に認定する」の改正文が掲載されましたが、改正文中、麴菌とは、(3)のAspergillus luchuensis mut. kawachiiを、Aspergillus luchuensis mut. kawachiiに訂正します。なお、醸造学会のホームページについては、既に訂正済みです。
 
◆第40回国際食品・飲料展 FOODEX JAPAN 2015を覗いてきました。自ら製造、開発した新製品、サービス、技術等を一堂に会し 展示することにより販路開拓、市場創出、業務提携といったビジネスを目的とし、また、海外への販路開拓に向けた中小企業の取り組みを支援し、海外展開を図る中小企業の裾野の拡大に貢献するとあり、今回は77,361人の参加がありました。酒類関連の出店では、酒造組合中央会の「本格焼酎&泡盛」ブースは、昨年と装いが一転され、展示場所がよく、盛り上がりを見せていました。清酒については、企業単位のブースと、近年の地域産業の活性化の動きを反映し、都道府県単位のブース中に多くが出店され、地域産品の中で清酒のブースは際だった印象でした。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
◆お疲れ様でした!!
昭和43年以来、醸造協会で会誌の編集、書籍出版等に尽力いただきました岸野嘉宣さんが、この3月一杯で後進に道を譲ることになりました。お元気で、新たな生活を満喫下さい。なお、後任は、大島隆宏が担当いたしますので、今後とも(公財)日本醸造協会をよろしくお願いいたします。