協会だより

閑話休題 エネルギー問題と醸造・発酵技術

新聞に今年の6月、各国の首脳がブラジルに集まり今後の社会・経済・環境のあり方を議論する「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」に向け、国連が環境に配慮した「グリーン経済」への移行を進めるとの文書を合意することが紹介されていました。
協会誌・昨年の9月号の協会だより欄で「福島の原発事故以降、脱原発と自然エネルギーの利用が盛んに議論され、少し前までの脱化石燃料、CO2削減は風前の灯火。しかし、将来を見通すのであれば脱化石燃料、CO2削減に立った自然エネルギーの利用に戻るべきだと思います。何と言っても太陽エネルギーは生命に不可欠であり、無尽蔵です。植物は、炭酸同化作用により炭酸ガスと水と太陽エネルギーからデンプンを造り、植物体内に貯蔵します。このデンプンを食べ物として、人類、その他の生物がこのデンプンを酸素を使って炭酸ガスと水に燃焼して、デンプンに蓄えられた太陽エネルギーを生命維持に利用しています。この炭酸ガスを仲立ちとした太陽エネルギー循環サイクルを効果的に回すことに人類の英知を結集したいものですが、その一つに、日本の醸造・発酵技術が役立つはずです。
少しだけ時代をさかのぼって農業、林業に立ち返れば、それらから派生する酒類、食品産業のみならずバイオエタノールやバイオディーゼルを使った自動車関連産業にも雇用の道が開けると思います。確かに、現状では、日本でのバイオエタノールのコストはブラジルとは比較になりませんが、これらの産業が発展し、日本で雇用が生まれることも考慮に入れた経済性を考える必要があると思います。」と紹介しましたが、国連主導による「グリーン経済」への移行は、行き過ぎた開発による自然環境の破壊や天然資源の浪費を伴わない豊かな経済社会を維持するため、表向き発展途上国支援の為としているものの、全世界の経済不況の現状を考えると、発展途上国のみの問題ではないと思います。如何でしょうか?