協会だより

第109巻9号 協会だより

「地震雷火事親父」とは、世の中で特に怖いとされているものを順に並べて、調子よく言った言葉、と物の本にありますが、近年、その順番はともかく「地震」はそれ自体とそれに伴う津波、放射能汚染の恐怖。「雷」は勿論そのものも恐ろしいけれども急な積乱雲の発達に伴って発生し、しばしば局所的な豪雨や竜巻、雹、霰と同時に発生することが多くなってきています。「火事」は防火技術の向上でその恐ろしさは以前ほどではなくなったものの、地球規模では地域的な乾燥化で地球上どこかで山火事が発生し砂漠化を促進している。それに比べ「親父」は弱くなったものの代表のように言われていますが、世界には、国民を欺き覇権や戦争しか頭に無いような「親父」が散見されるこの頃。自然災害のコントロールは勿論、エボラ出血熱などの対策など地球上には先に解決すべきことが山積しており、戦争をしている場合でしょうか?
◆夏期酒造講習会の季節で、醸造協会にも講演依頼と酒造技能者表彰式への案内があり、今年は、7月下旬に南部杜氏夏期酒造講習会、8月上旬に山内杜氏組合酒造講習会、8月中旬に能登杜氏組合酒造講習会、8月下旬に新潟県酒造従業員技能者表彰式が実施されました。南部杜氏夏期酒造講習会は、7月29日から石鳥谷と紫波の2会場でそれぞれ杜氏科、研究科、特科が4日間にわたって開催され、その概況は、受講予定人数が、両会場で杜氏科650名、研究科900名、特科250名で、最も参加者の多かった石鳥谷会場での研究科の講習は、大ホールがほぼ満席でした。各講習会とも県外参加者を準会員として受け入れ、多少参加費が高いとのことでしたが、全国から希望者があり、しかも、若年参加者と女性の姿が目立ちました。この傾向は、近年、酒造に興味を持つ若年者が増えていることを反映しているのでしょうか。その他の酒造組合の講習会にも出席しましたが、若年参加者の増加が認められ、地域産業の活性化に結びつくことを期待しています。右のスナップは、南部杜氏講習会 石鳥谷会場に隣接する田んぼに創られた「八幡 田んぼアート」でなかなか見事な出来栄えでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆日本ブドウ・ワイン学会(ASEV JAPAN)2014年大会が、8月18日、札幌市で北海道池田町勝井勝丸氏を大会委員長として開催され、盛会裏に終了しました。現在、北海道は、ワイン用ブドウの栽培と日本産ワインの北を代表する地域になっています。ここ数年、国内のワイン消費量は、毎年数%から10%を超える伸びを示しており、国産ワインの消費も増加していることが報道されています。学会大会は、ポスター発表が10題、口頭発表が12題、最後に特別講演として、NPO法人ワインクラスター北海道の阿部眞久氏から「いま、もっとも注目のワイン産地 北海道」~ワインクラスターによる地域活性化に向けて~がありました。講演はブドウ育種・栽培技術、ワイン製造法から品質にわたる広範にわたり活発な質疑が行われ、講演後の研究会(懇親会)も100名近い参加者で盛り上がりました。
以上紹介しました話題は、日本の酒類産業の一つである清酒酒造に関して、昨年は原料米(好適米)の不足が問題となっていること、一方、国内のブドウ栽培も今後、国産ワインの増加に伴い国産ブドウ原料の不足や、ブドウ生産者の高齢化による生産量の減少が予測されており、これらの問題解決に日本農業の6次産業化が一つの方向を示していることを感じます。