協会だより

第109巻6号 協会だより

沖縄・奄美はすでに梅雨入りし、南九州もそろそろでしょうか。5月20日に全国新酒鑑評会の結果が発表されましたが、皆様のお蔵のお酒は如何でしたか。5月号に紹介しました醸造協会杜氏セミナー出品酒70点のカプロン酸エチルとグルコースの平均値、8.06ppm及び2.50%が気になるところですが、今後の酒類総合研究所の解析結果を待ちたいと思います。平成25年度は前年より9点出品点数が少なく、入賞率52.3%(前年49.3%)、金賞比率27.5%(27.0%)となっていましたが、数字の上では、各県の受賞状況で特に目立った傾向はなかったように感じました。
3月の杜氏セミナーを皮切りに醸造協会主催セミナーが次々と開催されていますが、先月号で紹介しました開催100回記念の清酒製造技術セミナーに引続いて経営セミナーも開催第100回を迎え、記念講演が5月16日に開催されました。
 
◆経営セミナー開催第100回記念講演会

 
 
 
 
概要は、はじめにパネルディスカッション「「日本酒」海外販売における問題点と改善案」と題して、海外各地域での実状を、高儀良晴氏 (東京共同貿易株式会社 常務取締役)、池田直人氏 (伊藤忠食品株式会社 商品企画部担当部長)、及び山本 敬氏(株)和醸 代表取締役/地酒ダイニング「sake MANZO」オーナー)の各氏が紹介し、今後の輸出展開に関するパネルディスカッションが日本酒輸出協会 会長・松崎晴雄氏の進行で進められました。日本酒に対する海外の動きは国内以上に早いとのお話しは印象的でした。午後に移り、「地域特色を活かせ!観光酒蔵経営の秘訣」と題して、平出淑恵氏(酒サムライコーディネーター/IWC Ambassador Japan)、中村雄一郎氏(鹿島市観光協会 会長)光武博之氏(合資会社光武酒造場 社長)の話題提供と平出淑恵氏の司会による座談会でしたが、地域の特色を活かすために現在進行中の佐賀県鹿島市発信の酒蔵ツーリズムの成功例を日本全国に拡大することが、日本酒を世界の酒にする基礎になるとの話題提供でした。その後、最近、マスコミや出版物でも有名な岩崎夏海の「もしも今、ドラッカーが酒蔵の経営者だったら」、及び、「企業のトップが伸ばすべき脳力は何か」澤口俊之氏(人間性脳科学研究所所長/武蔵野学院大学・大学院教授)の特別講演で酒類経営にとって示唆深い内容でした。最後は、酒販店経営者によるパネルディスカッション「東京における銘柄格差の構図を読み解く」と題して、木村賀衛氏(味ノマチダヤ)、栗原信利氏(さかや栗原)、君嶋哲至氏(横浜君嶋屋)、横田達之氏(神田和泉屋)各パネルにより、司会をミス日本酒・森田真衣氏が進行しました。現在の日本酒の流通に関して価格問題や安易な清酒製造法に対する辛口の話題もありましたが、それぞれが展開中の販売手法は経営にとって大変興味深いものでした。右の写真は、講演会終了後の懇親会でのショットです。左が、平出淑恵氏(酒サムライコーディネーター)、右がミス日本酒・森田真衣氏。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆仙台国税局管内「酒蔵マップ(清酒)」及び「酒蔵マップ(ワイン・ビール・ウィスキーなど)」
前述の記念講演会の中で、平出淑恵氏から仙台国税局管内の酒蔵マップの紹介がありましたので、早速、国税庁のHPを開いてみました。単に製造場の所在地のみならず、清酒に関しては、代表銘柄、最近の鑑評会入賞成績とおまけに燗酒・冷酒の推奨温度、製法品質基準まで紹介された国税庁の資料としては、これまでにない興味深いサービスだと思いました。追って、全国版のアップを期待しています。