日本醸造学会は、去る10月12〜13日 東京都北区の「北とぴあ」で開催された本年度大会において、麹菌をわが国の「国菌」に認定いたしました。
 これは、麹菌が古来わが国の醸造に広く用いられており、産業的にも重要な菌であり、かつ食品としても安全性が確かめられている菌であること。さらに、昨年麹菌の全遺伝子配列がわが国産学官の研究グループにより明らかにされたことから、今後さらに醸造のみならず、新しいバイオ産業に広く使われる可能性があることなどによるものです。
 

 

国菌である麹菌とは、

1.定 義
  麹菌とは、Aspergillus oryzae をいう。
 和名を黄麹菌と称し、その白色変異株もこれに含める。

2.範 囲
黄麹菌(オリゼー群)に分類されている Aspergillus sojae、
 さらに、黒麹菌(あわもり群)である
  Aspergillus awamori 及び、その変異種である
  Aspergillus kawachii(白麹菌)についても、

日本国で醸造に汎用されている菌株であることから、「麹菌」に含める。

注)Aspergillus niger(クロカビ)は
黒麹菌とは異なる菌種であり、
麹菌には含めない。


【参 考】
村上英也編著:麹学、p.61〜78、
 (財)日本醸造協会、東京 (1986)

黄麹菌の頂のうと分生子柄
(写真)野田産研 林 和也氏