月桂冠株式会社醸造部 高垣幸男

11月
26
2012

月桂冠株式会社醸造部高垣幸男

ご氏名をお願いします

高垣 幸男(たかがき ゆきお)

現在のご所属などは?

月桂冠株式会社醸造部

月桂冠大手一号蔵で、普通酒を主とした年間10万石のレギュラー製品の醸造、および、年間2800石の吟醸酒製造を担当。

代表銘柄

「伝匠月桂冠 純米吟醸酒」

思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物などを一品教えてください

「醸し人九平次 純米吟醸 山田錦」

その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!

かつては、経済酒の製造コスト削減の為、効率性を最重要視して業務改善に没頭し、本当に美味しいお酒造りが心から離れていた気がします。

6年ほど前、風変りな名前の日本酒を口にする機会があり、その口に含んだときの華やかさ、膨らみ、酸味のアクセントが非常に衝撃的でした。

そのお酒が「醸し人九平次」でした。

それまでも全国新酒鑑評会の出品酒等には携わってきましたが、「九平次」との出会いがきっかけで、鑑評会出品酒と市販酒吟醸酒のギャップに疑問を持ち初めました。

カプロン酸エチルだけが華やかさではない、日本酒本来の華やかさを維持するためには、上槽した後の工程が非常に重要だと、久野九平治氏からも直接にご教授頂きました。

それが、前述の「伝匠月桂冠」の酒質設計のベースとなっています。

ご略歴

平成3年 京都大学農学部農芸化学科卒業

 同年4月 月桂冠株式会社入社

平成11~18年 Gekkeikan Sake (USA), Inc. 出向

平成18年4月 米国より帰任。月桂冠株式会社醸造部勤務となり現在に至る。

ご趣味

NFL(アメリカのプロフットボールリーグ)TV観戦。

自分自身、大学時代から10年間、アメリカンフットボールをプレーしていました。

ご紹介者・勝木様からのメッセージ

先日は大変お世話になりました。

一度よろしければ、大手の吟醸酒への思いの丈を少し書かれてはと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

勝木様へメッセージを!

数年前に、九平次さんからのご紹介で、五町田酒造を訪問させて頂き、勝木さんのお酒造りに取り組む姿勢、酒造理論をお伺いした時は、衝撃的でした。まさに「目から鱗が落ちる」といった感じでした。

今後とも、清酒業界の復権、酒造技術各論を問わず、ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

告知などがございましたらお願いします

酒造好適米と言えば、山田錦が最も有名ですが、京都府にも、独自の酒造好適米「祝」があります。

機会があれば、「祝」で仕込んだお酒を試してください。

www.facebook.com/kyotoiwai

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

日本酒業界の再興の為、大手メーカーの果たすべき役割とは何かを常に考えることが重要だと感じています。過度な価格競争からの脱却はもちろん、ギフトアイテムが主な大手メーカー吟醸酒製品は、常温流通が前提となり、その為に上槽以後の数々の工程で日本酒本来の香味維持が非常に困難となっているのが現状です。消費者の手元に届くまで、本来の香味を維持する為には、メーカーだけではなく流通との協働が必要で、一個人や、一企業では到底かなうものではありませんが、取り組むべき課題だと感じています。

また、全国新酒鑑評会で築き上げた技術を、市販酒吟醸に応用することにより、吟醸酒を初め特定名称酒を、より美味しい形で、より多くの人たちに味わって頂き、これまで日本酒を手に取らなかった人たちに、「美味しい一杯」を経験して頂けるよう少しでも清酒業界の役に立てればと感じています。日常飲むお酒として、普通酒の存在も否定できません。地酒は地酒の、大手は大手のお酒があって、それらは、相反する存在ではないと感じています。普通酒であっても愚直に品質にこだわることが、純米酒・吟醸酒を広めることと同じくらい、日本酒人口の裾野を広げる為には重要だと思います。

リンク

 京都観光の際には、お酒処”伏見”にもお越しください。

伏見城の外堀・濠川(ほりかわ)沿いの柳並木。白壁土蔵の酒蔵。酒造りの最盛期、蔵の近くを通ると、米を蒸したり、もろみが発酵する香りが漂い、酒の街ならではの趣をたたえています。

月桂冠大倉記念館は、貴重な酒造用具類を保存し、伏見の酒造りと日本酒の歴史をわかりやすく紹介しています。

http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/index.html

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