嘉美心酒造株式会社 藤井進彦

6月
09
2014

嘉美心酒造株式会社藤井進彦

ご氏名をお願いします

藤井 進彦(ふじい のぶひこ)

現在のご所属などは?

嘉美心酒造(株) 代表取締役社長(五代目蔵元)

代表商品

「特別本醸造 秘宝」

思い出の醸造物or 好きな醸造物or最近はまっている醸造物などを一品

純米吟醸無濾過生酒「冬の月」

ヨーグルトリキュール「とろりんグルト」

その理由やエピソードをぜひ!

純米吟醸無濾過生酒「冬の月」

大吟醸ブーム、地酒ブーム、焼酎ブームなどを経て、日本酒の世界がどんどん淡麗辛口タイプにシフトしていった平成の初期、「もっと本来の米の香り、米の味のするお酒を飲んでもらいたい!」という北関東の有志酒販店の想いから僅かな販売本数から立ち上がった「冬の月」。今でこそ当たり前になった無濾過タイプの予約受注生産の搾りたて商品ですが、口コミで広がり、昨年は単月で180石という商品に成長しました。その大半は酒屋さんの紹介による口コミで全国各地で頑張る酒販店さんを中心に「ツキを呼び込む酒」「出逢いとご縁を呼ぶ酒」として全国的な酒販店さんのネットワークを創り出すことに成功しました。

ヨーグルトリキュール「とろりんグルト」

「杜氏が自ら造ったヨーグルトを100%使用」が売りのヨーグルトリキュール。発売当初は健康志向の盛り上がりなどから女子会やお酒の弱い方などへのアプローチを進めましたが、意外なことに、立ち飲みの居酒屋などで火がつき、日本酒ヘビーユーザーなどにも愛飲されています。各種カクテルのベースの酒としての使用はもちろん、夏は冷凍庫で凍らせてシャーベットとしてなど、国内外を問わず、人気を博しています。

思い出の写真


昭和45年に完成した全館冷房蔵「秘宝閣」…当時としては珍しかった貯蔵蔵。冬は仕込み蔵、夏は15℃近辺に室温を保てる貯蔵蔵に。今でこそ当たり前の光景になりましたが、「酒は搾った後の貯蔵が命」という当時としては画期的な試みを実践。事務所に冷房設備すら無い時代でしたので、近隣他社からは「酒を冷やしてどないするんなら~、人間を冷やしちゃれ~(訳:酒を冷やしてどうするの? 人間を冷やしてあげなさい。)」と嘲笑されたそうです。

ご略歴

昭和39年7月29日生まれ 岡山県立笠岡高校卒業。東京農業大学農学部醸造学科卒業後 国税庁醸造試験所研修員、富久錦株式会社(兵庫県)などを経て平成6年より嘉美心酒造株式会社勤務、

平成16年、代表取締役社長就任

趣味

ウォーキング&ランニング・スキューバダイビング・スポーツ観戦。

ご紹介者・多田様からのメッセージ

醸造の事をいろいろ教えていただいてありがとう。これからも私に刺激を与えてください。

多田様へメッセージを!

こちらこそ、いつも目から鱗の貴重な情報をありがとうございます。毎度の事ながら、業界外から見た豊かな視線とその斬新な発想力には驚かされます。これからも宜しくお願いします。

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

今の「大量生産・大量消費」の世の中では私たち蔵の力は小さいものです。が、私たちの蔵では、作る者の「原点」はどうあるべきか、を常に考え続けています。

それは何か、と申しますと『作る私たちも消費者である』ということです。より一層の「食の安全性」が求められる時代となりました。今こそ、「原点」に立ち返り、『私たちはお酒を作ることではメーカーですが、生きる上では消費者です。だから家族の口に入れさせたくないものは作りません。』という“嘉美心の誓い”のもと、全社員、一丸となり突き進んでいく覚悟です。

我々備中流の酒造りの特徴は「米の旨味を活かした酒造り」です。ご飯を噛んでいると口の中で、どんどん広がるあの旨味を丸ごと酒にすることです。嘉美心酒造におきましても、創業以来100年間、米をふんだんに使うことを使命とし、「日々の晩酌で最高のもの」を目指した酒造りをしております。この方針は、戦後の米不足時代以降も一歩も譲っていません。嘉美心は“日々、嘉美心を飲んでいるお客様”に支えられています。「美味しい、だから明日も飲む」。一日、頑張った自分へのご褒美のお酒です。ひと口飲んで「日本に生まれてきてよかった~」と思わず口にしたくなるような日本人のDNAを揺さぶるようなお酒を目指しています。

告知などがございましたらお願いします

~おかげ様で創業100周年~

平成25酒造年度、嘉美心酒造は創業100周年を迎えました。100年目の冬を迎えられたこと、今年も無事にお酒を醸し続けられることに心より感謝申し上げます。“日本一、美しい甘口蔵を目指す嘉美心の酒”は、ひと口飲んで思わず「日本に生まれてきて良かった~」と口に出したくなる、そんな“日本人のDNA”を呼び戻すような米本来の旨味が最大の特徴です。また、嘉美心酒造では「お客様の口に入るまでが酒造り」と心得ております。蔵元とお客様の縁結び役を担う酒販店様、流通の皆様のお力添え(バトンリレー)が完成することにより初めて日本酒の持つ奥深さ、醍醐味をお客様に伝えることが可能になります。「佳い酒を佳い人に…」。農家さん、資材業者さん、料飲店の皆様、そして嘉美心をこれまでご愛飲頂いているお客様…、これまでに与えられた全ての出逢いとご縁に心より感謝申し上げます。

リンク

嘉美心酒造株式会社ホームページ

タイトルとURLをコピーしました