醸造業界で活躍する方々の「自分のお気に入りの醸造物・それにまつわる思い出」「醸造にかける想い・抱負」等を綴っていただく『いい醸!』。発表いただいた方の紹介により次回のご担当者が決まるため、意外な繋がりも見えるカモ!
 あなたが発表する日も遠くありません。その際はぜひ思いの丈をぶつけてください。

 更新は毎週月曜日・お昼の12時です!


8月 28 2017

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター
中島奈津子

 

ご氏名をお願いします

中島 奈津子(なかじま なつこ)

 

ご所属

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター 醸造・食品科

 

思い出の醸造物or 好きな醸造物or最近はまっている醸造物などを一品教えてください

発芽玄米麹

 

その理由は

入所2年目の平成21年に「発芽玄米麹を用いた甘味料の製造技術の開発」という研究開発を行いました。
砂糖はもちろん、酵素剤等も一切使用せず、玄米麹だけを使用した甘味料を作りたい企業がありました。そのためには十分な糖化力を持った玄米麹が必要。ということで、糖化力の高い玄米麹の製造方法を研究したというわけです。
実施したのはちょうど今頃、夏真っ盛り。「真夏の麹室大作戦」と意気込み、乾湿差なし、室から出ても爽快感なし!の酷暑の中で、条件を変え、何度も玄米麹を作りました。
通常の麹作りすら十分に理解していたとは言えない中…恐る恐る、でも大胆に!センターを訪れる杜氏さんや技術者の方たちに怪訝な顔をされながらの試行錯誤。失敗もたくさんしましたが、ひたすら麹と向き合った時間はかけがえのないものだったと実感しています。
麹室の暑さと上手くいかない不安、焦り、そして出来た時のなんとも言えない達成感が強く印象に残っています。
得られた玄米製麹のノウハウは、様々な商品を作るための基礎として県内企業で使っていただいています。

 

ご略歴

昭和55年 福島県伊達郡川俣町生まれ。福島市育ち。

平成20年 東北大学大学院農学研究科 博士後期課程中退

福島県庁に入庁。

ハイテクプラザ会津若松技術支援センターに配属され今に至る。

 

ご趣味

息子が大きくなってきたので、そろそろチェロを再開したいです。

 

ご紹介者・佐藤様からのメッセージ

アカデミー時代から何かとお世話になっております。

気さくで親しみやすい性格から、私に限らず県内蔵元からひっきりなしに相談の電話・訪問があり、とても大変かとは思いますが、それが中島先生に対する信頼の証だと思っています。(これからも相談に乗ってください。笑)

まだまだ勉強不足の私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

 

佐藤様へメッセージを!

大きなバイクでアカデミーに来ていたころが懐かしいですね。今はバイクを封印(?)し、少数精鋭での酒造り。一人一人の責任が重く大変ですが、持ち前の器用さを生かしたさまざまな工夫を凝らしてくれると期待しています!こちらこそ、福島清酒の未来を担う若手蔵元のひとりとして、頼りにしています。これからもどうぞよろしくお願いします。

 

告知など

福島県産酒をご愛飲いただけますよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

県の技術者として、業界に役立てる現場的な研究開発を進めていきます。

まずは、時代のニーズに合った酵母や酒造好適米など「材料」の開発を通して、バラエティ豊かな清酒製造のお手伝いができればと考えています。

蔵元・杜氏のみなさん、これからもおいしいお酒を造ってください!