醸造業界で活躍する方々の「自分のお気に入りの醸造物・それにまつわる思い出」「醸造にかける想い・抱負」等を綴っていただく『いい醸!』。発表いただいた方の紹介により次回のご担当者が決まるため、意外な繋がりも見えるカモ!
 あなたが発表する日も遠くありません。その際はぜひ思いの丈をぶつけてください。

 更新は毎週月曜日・お昼の12時です!


2月 25 2013

株式会社神戸酒心館
安福武之助

 

ご氏名をお願いします

安福 武之助(やすふく たけのすけ)

 

現在のご所属などは?

(株)神戸酒心館 代表取締役社長

 

代表銘柄

 

 

 

 

 

 

 

 

「福寿 純米吟醸」

 

思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物などを
一品教えてください

「福寿 大吟醸 極上原酒 2004年 金賞受賞酒」

 

その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!

蔵に入って始めて醸した大吟醸。あの感動は忘れられません。

当社はもともと但馬杜氏で、その時の杜氏から色々と教わりました。但馬地方の方言が強くて、何を言われているのか分からないことも多々ありましたが、神秘的で深遠な日本酒にのめり込みました。

手間暇をかけた麹造り、そして独自の温度管理による低温発酵。こだわりの製法により、見事に米本来の香りと飲みやすい味わいを実現した大吟醸には驚きました。

それ以来、私たちは伝統的な手造りの原理を再現した科学的な管理と蔵人の感性、五感で磨いた手造りが融合した酒造りを目指しています。

現在は、上田酒類総合研究所の上田先生にご指導いただきながら、データを蓄積し、若いメンバーとともに切磋琢磨する日々。本当に楽しいです。

 

ご略歴

1996 ニューヨーク州立大学 バッファロー校

1997 甲南大学 経済学部

1997 アサヒビール株式会社

2003 株式会社神戸酒心館

2011 代表取締役社長 就任

 

ご紹介者・越智様からのメッセージ

先日、メディアでノーベル賞授賞式の晩餐会にて「福寿」さんの純米吟醸が提供されているのを拝見しました。

まさに“晴れの酒”ですね。素晴らしいニュースだと思います。

現在は酒造りの真っ最中ですが、造りの終わる6月頃になったら、神戸に勉強に参りたいと勝手に思っております。

活気の有る若い酒造りのスタッフの皆々様に宜しくお伝え下さい。

 

越智様へメッセージを!

メッセージありがとうございました。

ノーベル賞のニュースは、私たちもビックリしました。

2008年(物理学賞小林誠、益川敏英、南部陽一郎、化学賞 下村脩)、2010年 (化学賞 根岸英一、鈴木章)にも、スウェーデンの販売代理店を通じて、「福寿 純米吟醸」をノーベル賞の晩餐会に提供させていただいたのですが、まったくメディアでは取扱われませんでした。

私たちは山中伸弥教授に感謝しなければなりませんね。(笑)

ただ、今回のニュースを全国のお客様がご覧になり、日本酒に関心をもっていただけたことはよかったと思います。

「酒造り」は本当に面白いですよね。恐れ多いですが、私たちは越智さんが造られる「石鎚」を目標としています。

「石鎚」は品位品格があって、穏やかな味わいの中に人を引きつける魅力を持っているお酒だと思います。本当にすばらしいお酒。

次回神戸にお越しの際は、日本酒を飲みながら、もっともっとお話を聞かせて下さい。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

(昔に比べて)高い品質の日本酒を全国の蔵元さんが造られているのに、市場規模がそれに相乗していないのが残念でなりません。日本酒を飲むことは究極に地産地消。もっと気軽に本物の日本酒のおいしさに気づくような場と機会を用意できないものでしょうか。また、日本経済がここまで成熟し、価格競争では勝てない状況にある現在、日本酒だけを売り込もうとするのではなく、日常の企業活動の中に文化や芸術の要素が大切ではないでしょうか。私たちの活路は、「安ければよい」という日本酒から、より文化性の高い日本酒への転換することであると考えています。これからも頑張っていきたいと思います。

 

告知などがございましたらお願いします

私たちは、年に2回、東京・名古屋・神戸で「福寿を楽しむ会」という消費者イベントを開催しております。どうぞこの機会に、様々な福寿の味わいをお楽しみ下さい。詳しくは、当社のホームページをご覧下さい。

 

リンク

www.enjoyfukuju.com