醸造業界で活躍する方々の「自分のお気に入りの醸造物・それにまつわる思い出」「醸造にかける想い・抱負」等を綴っていただく『いい醸!』。発表いただいた方の紹介により次回のご担当者が決まるため、意外な繋がりも見えるカモ!
 あなたが発表する日も遠くありません。その際はぜひ思いの丈をぶつけてください。

 更新は毎週月曜日・お昼の12時です!


3月 25 2019

広島県立総合技術研究所
大土井律之

 

ご氏名をお願いします

大土井 律之(おおどい りつし)

 

ご所属

広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター 生物利用研究部 副部長

酒類業務の総括等を担当

 

代表商品

広島吟醸酵母26BY 等

 

思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物を教えてください

初めて美味しい思った清酒は,広島県の白牡丹酒造の広島上撰の燗酒です。

 

その理由は

もう30年以上前の話なので,時効だと思いますが…(笑)。私が1年間浪人した後,第一志望校に合格した際,現役で大学生になっていた友人たちが居酒屋で祝ってくれ,その時に飲みました。合格した安堵と,大学生になってわずか1年で燗酒をオーダーする友人たちに対する軽い驚き,そして,口の中に広がる燗酒の柔らかな甘みと旨味,しばらくすると身体の中が温かくなったことを鮮明に覚えています。

 

ご略歴

○1968年(昭和43年)7月 広島県福山市生まれ

○1994年(平成 6年)3月 東京農工大学大学院農学研究科農芸化学専攻 修了

○1994年(平成 6年)4月 広島県庁入庁

  食品工業技術センター配属 清酒担当

○2012年(平成24年)4月  食品工業技術センター生物利用研究部副部長 現在に至る

 

ご紹介者・石川様からのメッセージ

大土井先生は、酵母開発などにも携わられている、県の指導的お立場なのに、県酵母は使わず、独自路線を進む竹鶴酒造のような蔵をも評価してくださり、丁寧に接してくださいます。強力にリードするというよりも、各蔵の事情や考えを尊重した親身な指導をしていただけるのは、造り手としては心強い限りです。

また、広島杜氏組合の運営に対しても、品評会や講習会でお世話になりっぱなしで、感謝してもしきれません。大土井先生は、現在の広島の酒業界にとって恩人のような存在です。これからも、先生のお力を借りながら、広島の酒を盛り上げていきたいと思っております。引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

石川様へメッセージを!

竹鶴酒造は,県内一清々しい蔵であると感じています。掃除が行き届いているのはもちろんですが,蔵元,杜氏,蔵人の礼節を重んじ,仕事に対する真摯な態度が醸している雰囲気だと思います。それは,御社のキレイな香味を特長とする生もとにも表れており,県内外で数多くの生もとの官能評価を行いましたが,御社以上のものに出会ったことがありません。生もとを行う会社が増えましたが,各操作の意義を十分に理解できていないため,早湧き等の事案が発生しています。懸案の『生もとの教科書』を早急に完成させましょう!

 

今後の抱負や今後へ期待すること

ここ2,3年の間に酢酸イソアミル高生成酵母,高温登熟耐性のある軟質な酒造好適米等の開発が完了します。今後も,微力ではありますが,清酒の国内外での市場拡大に寄与することができるよう,研究開発や技術指導に邁進する所存です。

 

リンク

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