醸造業界で活躍する方々の「自分のお気に入りの醸造物・それにまつわる思い出」「醸造にかける想い・抱負」等を綴っていただく『いい醸!』。発表いただいた方の紹介により次回のご担当者が決まるため、意外な繋がりも見えるカモ!
 あなたが発表する日も遠くありません。その際はぜひ思いの丈をぶつけてください。

 更新は毎週月曜日・お昼の12時です!


5月 21 2012

勝沼醸造株式会社
平山繁之

 

ご氏名をお願いします

平山 繁之

 

現在のご所属などは?

勝沼醸造株式会社 専務取締役

 

代表銘柄

アルガブランカ・イセハラ

アルガブランカ・クラレーザ

 

思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物などを
一品教えてください

シャトーメルシャン桔梗ヶ原メルロー1985

 

その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!

このワインを醸造しながら先輩のK氏にワイン醸造の楽しさを気付かせて(教えて)頂きました。夜中に醗酵タンクをただただ覗き込みながら「平山君、いい香りだよなぁ、いい音してるなぁ、なぁ、なぁ楽しいやろ?なぁ、最高だよなワイン造りって! 面白(オモ)ろいなぁ~、、、、、、、、、。」

K先輩は黙って体育座りの小生の傍らで、ずっとそんなことを独特の関西弁で呟いておりました。内心「いつ帰れるのかなぁ? 何してんのかなぁ?」などと思いながら、幾日も夜中まで先輩の呟きに付き合ったものです。

アルコール発酵を終え乳酸醗酵に移ります、それとて情報も少なく乳酸菌を扱う事に必要以上に緊張しました。同じようにフランス産の新小樽の使用も初めてです、全てにどきどきと楽しみがあったことを思い出します。

今では(仕込みでくたくたになった)若手社員を(わざわざ夜遅くに)無理やりタンクの上部に座らせ「いい香りだよなぁ。最高にいい音だし、ほらよく見てみな酵母が笑ってるぞ、これは大丈夫良いワインになる。。。」なぞと呟いております。

 

ご略歴

1981年メルシャン株式会社入社

メルシャン勝沼ワイナリー配属

1990年から1992年ブルゴーニュ大学

2007年7月より現職

 

ご趣味

ジョギング・家庭菜園・(鳥撃ち)猟犬の訓練

 

ご紹介者・山本昭彦様からのメッセージ

日本を代表するのはSAKEばかりではありません。日本固有の品種、甲州も発展する可能性を秘めています。その震源地となるワインを造られる平山さんの手腕と発信力に期待しています。

 

山本昭彦様へメッセージを!

海外ワイン全盛の時代からいち早く国産ワインの紹介、評価を頂き感謝いたします。今後とも国産ワインの応援団として大きな団旗を振り続けて頂きます様お願いいたします。

 

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

故麻井昭吾氏は、「自然派ワイン(当時はその呼び名は無かったので単に有機栽培・無添加ワインと書かれたが)は、従来のワイン醸造が香味における感銘の深さを追求する科学であるのに対して、これらは健康や地球環境から人間のありようを見なおす思想が、ワインに求めている条件なのである」と述べられた。そして(完成された品質の)自然派ワインの醸造を可能としたのは「優れたテロワールのもとで葡萄に充分なポテンシャルをつけさせた畑仕事、細心でありながら愚直なまでに「醸造」を自然の変化にゆだねる態度、そして高く掲げた目標、これらの幸せな結びつきにあったに違いない。」と述べている。

高い志をもって葡萄栽培に取り組むと同時に自然体での醸造がどこまで小生にできるか、もう暫く現場で髪振り乱して見たいと思う。