醸造業界で活躍する方々の「自分のお気に入りの醸造物・それにまつわる思い出」「醸造にかける想い・抱負」等を綴っていただく『いい醸!』。発表いただいた方の紹介により次回のご担当者が決まるため、意外な繋がりも見えるカモ!
 あなたが発表する日も遠くありません。その際はぜひ思いの丈をぶつけてください。

 更新は毎週月曜日・お昼の12時です!


10月 21 2013

丸藤葡萄酒工業株式会社
大村 春夫

ご氏名をお願いします

大村 春夫 (おおむら はるお)

 

現在のご所属などは?

丸藤葡萄酒工業株式会社

エノロジスト

   代表取締役

 

代表商品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルバイヤート甲州シュールリー

 

思い出の醸造物or 好きな醸造物or最近はまっている醸造物などを一品

いくつもあるが何と言ってもワイン。

1945年Steinberger NATURREIN

 

その理由やエピソードをぜひ!

1983年ボルドー大学のパスカル・リベロー・ガイヨン教授が我社に来られた折、ワインはどんなに熟成の時を重ねてもフレッシュでなければならないと言い残して帰られた。古くなってもフレッシュ?若い頃の私には理解し難かった。同じ年、上記の1945年Steinbergerを友人たちと飲む機会に恵まれた。ガイゼンハイムに留学した京都の友人がオークションで落札してきたものだった。38年後に飲んでもフレッシュでしかも味わいがあった。パスカル・リベロー・ガイヨン教授の言っていた意味が初めて理解できた私にとって記憶に残る1本。

 

ご略歴

1974年3月 東京農業大学農学部醸造学科卒業

1974年4月 丸藤葡萄酒工業株式会社入社

1973年4月~

1975年3月 国税庁醸造試験所 第三研究室にて研修

1976年8月 フランス・ボルドー ITV(ぶどう・ぶどう酒研究所)

ならびにボルドー大学にて研修

1977年7月 帰国、家業であるワイン造りに従事。

2006年7月 代表取締役就任、現在に至る

 

趣味

野菜作り、食べ歩き

 

ご紹介者・坂田様からのメッセージ

 大村社長、今年の山梨県は、これまでにない猛暑だったようですが、ブドウの出来具合はいかがですか?

より高品質のワインを造りたいと思い、いろいろ試行錯誤を繰り返していますが、どうしても天候に左右される面があり、自分が理想とするワインに近づくのは、そう簡単なことではないなと、日々感じています。やはり最低でも10年単位でものを考えて、ブレることなく取り組んで行くしかないと、痛感しています。

そういう中で、この人とはワイン造りについて一緒にいろいろ話をして行きたいと思う方に出会うと、自分も勇気づけられます。大村社長は、私にとって正にそういう方の一人です。

「マスカット・ベーリーA」の表記について、私がお話ししたことを早速受け入れて、2012ヴィンテージから「マスカット・ベーリーA」にしていただいたことに、大村さんの誠実な人柄を感じ、感謝しております。これからも、ワインを酌み交わしながら、おおいにお話しさせていただきたいと思っております。

 

坂田様へメッセージを!

ご推薦いただき有難う御座いました。また、マスカット・ベーリーA種のOIV登録おめでとうございました。山梨の今年は40℃を超す猛暑日が続き、雨に降られるよりは良いと思いながらも暑い日の連続で赤系統の色のりを心配しております。最近、適地適作の言葉を身をもって感じております。

山梨には「甲州」ぶどうがあり温暖化には順応性があるだろうと思っております。「甲州」は歴史あるぶどう品種で我々の誇りでもありますが最近、「マスカット・ベーリーA」種で面白いワインが沢山登場しています。我々も負けずに「マスカット・ベーリーA」で美味しいワインを造る。それが川上善兵衛さんへの恩返しかな?と思っております。坂田社長の熱血講義には本当に圧倒されます。川上善兵衛さんの志の高さが乗り移っているかのようで、いつも刺激的です。

新潟と山梨距離的には離れていてもお互い美味しいワインを造って行くという点では同じです。刺激し合って日本の美味しいワインを造って行きましょう!

 

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

私がワイン造りの勉強を始めたころは日本でのワイン消費量は年間200ml/人であった。今や約3リットルになろうとしている。今ではワインを楽しそうに飲んでいる風景は当たり前になった。隔世の感がある。現在は比較的若いワインが好まれているが熟成タイプのワインが好まれる時代が必ずやってくると思う。ぶどう栽培が重要になってくるが熟成に耐えられる日本のワインを今から造っておきたい。我々のようなちっぽけなワイナリーにも多くの人が訪れてくれるようになった。良い意味での消費者教育をきちんとすべき時代。飲酒運転の関係もあり、ワイナリー近辺に泊りがけで訪れてもらえるようなインフラ整備も必要になってきた。ワイナリーがヴィジターズインダストリーの先駆けになり、日本ワインを応援してくれる人々がもっと増えてくれればと期待している。

 

告知などがございましたらお願いします

11月初旬の日比谷公園での新酒祭り、12月初旬の東京での試飲商談会など山梨のワイン業界もいくつかイヴェント行っております。「いいかも」読者の皆様、タイミングが合いましたら是非ご参加ください!

 

リンク

http://www.rubaiyat.jp