平成25年度日本醸造学会大会開催報告

平成25年度日本醸造学会大会開催報告

 

日本醸造学会が主催する平成25年度日本醸造学会大会を10月16日(水)・17日(木)の2日間、東京都北区・北とぴあで開催しました。

大会参加者247名、懇親会参加者は135名を数え、あいにくの悪天候にもかかわらず大変多くの皆様にご参加いただきました。

今年度の大会は、一般講演24題、(独)海洋研究開発機構 高井 研先生による特別講演「地球生命の限界から考える宇宙における生命生存可能性・」に加え、シンポジウムとして「わが国の醸造学のあり方と展望について」を、東京大学名誉教授・別府輝彦先生に話題提供をお願いし、「醸造と発酵について」「國菌としてのコウジカビについて」「知られざる発酵について」の他に、(独)酒類総合研究所の在り方への要望についてもお話しいただきました。

大会に合わせて日本醸造協会・日本醸造学会の各賞授賞式及び授賞講演を行いました。

 

日本醸造協会・技術賞

「魚醤油のヒスタミン蓄積機構と除去法に関する研究」

里見正隆((独)水産総合研究センター中央水産研究所)

小善圭一(富山県農林水産部水産漁港課)

小柳(森)真由美(石川県水産総合センター技術開発部)

舩津保浩(酪農学園大学農食環境学群食と健康学類)

 

「長期間の差しもとを可能にする焼酎の製造技術に関する研究」

宮川博士(霧島酒造(株)酒質開発本部 研究開発部)

木田建次(四川大学・熊本大学名誉教授)

湯 岳琴(四川大学)

 

日本醸造学会・功績賞

「酒造用微生物の育種と発酵管理に関する広範な研究並びに技術者、研究者の育成と啓蒙活動への貢献」

原 昌道(元国税庁醸造試験所所長)

 

「酒類の香気成分生成機構及び安全性と環境保全に関する広範は研究並びに人材育成と啓蒙、教育活動への貢献」

吉澤 淑(元国税庁醸造試験所所長)

 

日本醸造学会・奨励賞

「しゅうゆ醸造に寄与する麹菌新規グルタミナーゼに関する研究」

伊藤考太郎((公財)野田産業科学研究所)

 

また、今後の日本醸造学会の諸活動を広く情報発信していくために本年3月15日~5月15日の間募集を行い、応募総数228点の中から5月末開催の総会に於いて決定した「日本醸造学会ロゴマーク」の発表を行いました。

ロゴマークは「研究者、技術者らが意見を交換し、よりよいものを生み出す努力をしている様子をイメージさせる」「中央の円内部にある大小様々な円は、多様な醸造食品の原料や発酵過程における諸生産物等をイメージさせる」「中央部分が顕微鏡を覗いているようにも見え、学術研究の進歩・発展の願いともリンクする」などのコンセプトにより、大阪府・明石リエ様の作品に決定しました。

本年度も大会1日目に懇親会を開催し、醸造に携わる技術者・研究者の他、醸造に係わる多くの方にご参加いただき、同じ醸造界の中においても専門分野が異なる者同士の情報交換の場として大変盛況な会となりました。

本年は、酒類の他、味噌・醤油メーカー様の製品を会場に展示し、併せて賞味させていただきました。

 

 

 

 

 

懇親会開催にあたり、各醸造製品のご寄贈にご協力いただきました団体の皆様(日本酒造組合中央会・ビール酒造組合・日本洋酒酒造組合・日本醤油協会・中央味噌研究所・日本蒸留酒酒造組合)に深く感謝申しあげます。

本学会大会が参加者皆様の更なる飛躍の足掛かりとなり、本学会が醸造に関する学術研究の中心として益々発展していくことを心より願っております。大会開催においては至らぬ点もあったこととは思いますが、ご指導、ご協力いただきました座長の先生方、ご参加の先生方、誠に有難うございました。

来年度は、東京都北区・北とぴあに於いて、平成26年10月7日・8日の開催を予定しており、一般講演のお申込みについては平成26年3月1日より本学会ホームページにて受付を開始いたしますので、多数のご参加をお待ちいたします。